心の病420万人時代と抗うつ薬

厚生労働省の『患者調査』によると
『うつ病、躁うつ病』の総患者数は
1996年に43.3万にすぎなかったのが、
2008年には104.1万、
そして、
2022年では心の病420万人時代へと突入し
厚生労働省の
『精神疾患を有する層患者数の推移』が
平成29年に419.3万人。
『外来患者数』389.1万人の中の
『気分感情障害(躁鬱を含む)』124.6万人
『神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害』82.8万人
となっています。

拡大する抗うつ薬市場規模

抗うつ剤の市場規模に関して
市場調査会社の富士経済の発表によると
2020年の抗うつ薬など
中枢神経領域治療剤の市場規模が
11年比29.8%増の6678億円
また認知症治療剤の市場規模も
同94%増の2471億円と大幅に拡大するとの
調査結果をまとめており
今後も市場拡大が続くと予測しているといいます。
調査は、注目市場に抗うつ剤、
慢性疼痛治療剤を挙げていて
そのうち抗うつ剤は、
市場の7割を占める第一選択薬のSSRI、SNRI、
さらに患者の症状によって、
新規作用機序のNaSSA
(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)

の使い分けが進み、
20年には11年比38.6%増の1714億円に拡大すると見通しています。
ちなみに
1998年の145億円から2006年には870億円に膨れ上がっているそうです。

うつ病患者の増加は、
DSMなど操作的診断基準の普及もあるともいいますが、
選択的セロトニン再取り込阻害剤(SSRI)の存在が
大きな影響を与えたことは否定できないと

言い切っている記事も見つけました。

患者を苦しめる過剰な投薬治療

今や厚生労働省から『5大疾病』の指定されるほど
国民病と呼ばれることとなった精神疾患。
患者数も薬の市場規模も増えていく一方なのに
半世紀前と変わらない医療現場という声もある
日本の精神医療には一体どんな問題があるのでしょうか?

医師の主観が主な診療

医療というのは、
医者の視診と検査の数値に基づいて行われます。
しかし、精神科(心療内科、メンタルクリニック含む)の場合
視診、触診、検査、最先端の画像検査などの
身体症状を手がかりにすることができる分野とは違うわけです。
主観が診療において主で患者の自覚症状や日常行動といった
情報に頼らざるをえません。

その為、本来診察にも時間がかかるはずなのです。
短期ではその診断が本当に合っているのか
実はわからないという世界なんです。
その為、通院しながら診断結果が二転三転することも。
そんな現場で5分の診察後すぐに投薬・・・
投薬してみて『お薬が合っているかどうか
確認しますのでまた1週間後に来てください。』
想像してみてください。
これは実際に起こっている治療現場での出来事です。
これでは治験現場と変わらない・・・

投薬

主流となっている治療法は投薬治療です。
本来時間をかけるべき精神科の診療も
他の診療科と同じように
『5分診療』が当たり前な世界
なぜ、そんな医療が横行するかと言えば
診療報酬制度に根本的な原因があるといわれています。

果たして誰にとっての合理性なのだろうか

診療報酬制度という制度の問題

その疑問の応えとして
よく知られたこんな話があります。
『もしも経済的に困ってない精神科医の重鎮が開業
1時間かけて患者の話を聞くとします。
するとたいして薬を使わなくても1〜2カ月で
うつ病が著しく改善することがある』
という話です。
その場合、報酬は変わらないので
その重鎮医師は
ある種のボランティアです・・・

誰のための医療保険制度なのか

一方、よくある精神科の診療例を見てみると
1人当たりの診察時間は5分から10分。
それは、
『5分診ても15分診ても、もらえる診療報酬は同じ』だからです。 
制度のシステムとしては
精神科の医療報酬、
特に外来では
「通院精神療法」が重要な報酬源です。
30分以上は400点、30分未満は330点です(1点=10円)。
5分だけでも330点。
30分を超えるとようやく加算される仕組みで
60分かかっても400点では、
これで言えることは、
たくさんの患者を診た方が儲かる』
『丁寧ににじっくり診るともうからない』
という、
単純な法則が見えてきます。
短時間で済ませる治療のほうが経営上は明らかに効率的です。
したがって、問診やカウンセリングを十分にすべきなのは
わかっていても
そんなことばかりしていたら
医療機関の経営を成り立たないわけです。
そして
近年では精神科への受診が
急激に増えているため
日々多くの患者さんを診なければならない。
そこで
『診察を5分で手早く済ませる→
薬物療法の対象になりそうなら投薬をして
「薬が合うかどうかチェックするのでいついつきてください。
と再診を促す→そうやって回転率を高め→
リピーターを増やしていく』

医師だけを責めるわけにもいかない事実もある

医者であるなら、
ほとんどの精神科医は治したいと思っているでしょう。
しかし現実的には
患者1人に対しじっくりと時間をかけて、
生活指導や家庭背景などを
聞いていたりする時間的、経営的
余裕がないのです。
開業医ならば、
診察患者数は経営に直結してきますし、
勤務医ならば、
1人の話をじっくり聞けば、
患者さんの待ち時間が増え、
疲弊するだけでなく
患者さんからクレームが来るでしょう。
『薬を使わない治療法』は
理想的なのでしょうが、
青臭い
『机上の空論』という批判の声があるのも、
そうした背景や
日本の保険診療を考慮すると仕方のないことかもしれません。

治さずに薬漬けにしたら儲かる構造

この見出しだけですと反社会勢力かなにかの話かと思われますが
これは精神医学界の話です。
検査や手術という方法がなく、
投薬治療というのが主流。
また、どれだけ治したかという
評価基準が必要ですが、
精神疾患は何をもって治ったとするかが難しい。
非常に曖昧な分野でもある。
現に、風邪のように『完治』という表現は
あまりされなく
『寛解』という言葉を主に使います。
うつ病だと社会復帰でしょうが、
会社に行ったらまた症状が出たという例は身近にあると思います。
風邪の発熱などが身体を休ませるための脳からの指令なら、
精神疾患などの脳の活動の低下も
同じように疲弊した身体を休ませるための指令です。
問題は、
その手前のちょっと疲れていて眠れば回復するような人、
または、
首のこりからくる自律神経の問題が起きているだけの人まで
精神疾患の病名をつけて投薬してしまうことです。
本当に必要な休息を取らないで薬だけ飲んでも治りません。
その結果、
『よくなりませんね、重症ですね。薬を増やしましょう』と
いうことも起こりえる。
さらに
副作用で患者が本来できることもできなくなってしまう。
副作用に鈍感な医者はとことん鈍感で、

症状の悪化と投薬の関係を疑ったりしません。
その段階では患者自身も
自分は精神疾患で投薬治療でしか
治らないと思い込み
他を選択肢を模索するような
余裕などないので
薬にどんどんはまっていく。。
もう負のスパイラルが止まりません。

処方する医者内容をチェックすべき薬剤師との関係

処方箋を書くのは医師、
実際に手渡すのは薬剤師。
その薬剤師が、もっと医者に
『この処方はおかしい』と言うのが必要ではないか。
という想いもありますが、
病院を出てすぐのところにある門前薬局などは
医者に干されかねないという古い慣習の考え方も未だあるようです。

状況を変えるには?

残念ながら患者やその家族が声を上げるしかないでしょう。
無力感があるのかもしれないが、
社会にいちばん響くのはそうした生の声です。
医療にめちゃくちゃにされた患者は
それどころじゃないでしょう。
それでも声を上げる必要があるのです!

薬物療法には技量という概念がある

薬物療法の技量が疑われる
一部の精神科医の存在をまとめてみました。

こんな精神科医には気をつけろ!!
①初診からいきなり多種類の薬剤を大量に用いる
②どんどん薬剤の種類が増える
(飲んでいる薬を減量
整理することから治療が始まる
ケースも珍しくありません。
減量しただけで状態が良くなったという人も
実際には存在します。)

私も経験したあなたを蝕む(むしばむ)SSRI

うつ病患者の増加は、
DSMなど操作的診断基準の普及もありますが、
選択的セロトニン再取り込阻害剤(SSRI)が
日本に上市されたことも
大きな影響を与えたことは否定できないといわれています。
実はSSRIが市場導入されると、
うつ病患者やメンタル休職者が爆発的に増加するという現象は、
日本以外の先進国で繰り返されてきた社会現象だというのです。

他の先進国よりSSRI導入が約10年遅れた日本で、
今同じ現象が起きているとその記事は伝えています。
SSRIの発売は、
抗うつ薬の選択肢が一つ増えるだけでは終わらない。

SSRIの発売は、
どの先進国においても、
うつ病患者の急激な増加を引き起こすのです。

いかがだったでしょうか。

パニック障害やうつ病中に
藁をもすがる思いで頼った薬が思いかけず
あなたの療養生活を長引かせる要因となることも
あるのです。
焦る気持ちがあるのもわかります。
病症で思考もうまく
機能しない時に、
医師のいうことすらも信じられずに
どうすれば良いのか
悩む時もあるかもしれません。
しかし
大切なことは
『絶対に諦めないこと。』です。

今の状態が
絶望に絶望を重ねるくらい
悪い症状であっても
あなたは必ず良くなるし
未来は明るい。
自分を信じて強くいること!
そして、
気分の波の中で
少し余裕がある時があるので
その時に
前向きな判断ができるよう
常に自分を一番に
大切にしてあげていましょうね!

私は、経験者ですが
精神科医や投薬される薬や製薬会社を
完全否定しているのではありません。

余裕のある時に
自分自身と向き合い
余裕を持った判断ができる
あなたを応援したいのです。
精神科医は
一人だけじゃないし
もしかしたら
それよりも
カウンセラーの方が合っているかもしれないし
薬なんかやめてしまって
初めは辛いけど
無理してでも
運動療法に切り替えたら
すごく調子が良くなるかもしれないし。
是非、選択肢の引き出しを
たくさん持っておきましょうね!

前向きに考えれば
選択肢はたくさんありますから。

今日も大きく深呼吸〜

よっしゃ!!!


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